初期のビデオテープレコーダーは編集の創造的な側面と経験を持たない技術者とエンジニアによって操作されました。
創造的な編集者はもちろん皆フイルムの現場から来たので当然の結果として
Offline Editing の形式が考案されました。
次は初期のオフラインテクニックの説明です。
They're are many,many more than just these...
当時 NBCテレビで最も人気の高いTVショー番組の1つに " Laugh-In " (1968-1973)がありました。このTVショーは
2インチのビデオテープに記録されました、しかしフイルムで編集されていました。これはタイムコード (Time Code) と電子編集の登場前の話です。
テープに撮る時に、" Editor Sync Guide " (ESG) が2番目の音声のチャンネルに録音されました。
ESG は2つの音から構成されています。
ビデオテープ収録された後、選択されたOKテークの映像は16ミリフイルムにキネコされ、音声とESGは磁気オーディオフイルムに変換されました。 そしてフイルムと音声トラックは伝統的なフイルムのテクニックを使って切られました。
フイルムでのオフラインが完了した途端に、ビデオテープの編集者は ESG に基づいてそのカットをマーキングし、スミス (Smith splicer)
を使って手作業でビデオテープを編集しました。
ESGに興味があれば Editors Sync Guide をクリック!。
ハル・コリンズ氏 (Hal Collins) はハリウッドのフイルム編集者です、そしてフイルム編集のテクニックを使ってビデオを編集する最初の編集者の
1人でした。
彼の場合、ビデオテープをフイルムに変換するとき、視覚的イメージで表示させたタイムコードを使用しました。 そこでハルはフイルムと磁気の音声トラックを編集します。
彼が仕事を終わらせるとその結果はマスタービデオテープに移されます。 このマスターテープには新しいタイムコードをも含みます。 この新しいタイムコードも視覚的に示されるのです。ビデオ編集者は作業用プリントから時間を読み、そしてマスターテープ上の対応する時間を読んでログを作ります。このログが終了すると、編集者は電子的にオリジナル素材と差し替える仕事をしたのです。
ABCテレビの TV番組"Barney Miller" (1975-1982) はビデオテープで収録され、そしてオフラインで編集されたもう
1 つの非常に人気が高いTVショーでした。
この番組では 1 インチVTRの IVC-870を使って編集が行われました、しかしそのプロセスは非常にユニークでした。
ショーの模様は4台のカメラを使用してそれぞれをVTRに記録します。 5番目のカメラは、ショーを撮影しているカメラ4台分のTVモニターを1つに集めてVTRに記録します。
ポストプロダクションの編集者は最初に4分割画面のテープを編集します。その後でアシスタント編集者が4分割画面のテープを個別のカメラの映像と取り替えるのです。
これで最終の仕事の用意ができました。 アシスタント編集者はテープからはなれ、そしてIBMのMODEL29カードパンチを使います、タイムコードのログは編集のために準備された1枚のカードに打ち込まれるのです。
カードはその時代の標準的な編集決定リストとなるペーパーテープを作るための変換プログラムによって読まれます。 ペーパーテープは自動編集装置によってショーを組み立て、フィナーレに導いて行きました。
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この物語は私のとてもお気に入りの話の1つです。 プロデューサー(より少ないコストでより高い創造性を求める人)はオフラインを初めて見たとき、オフラインがプロデューサーの求める非常に創造的な方法であると気づいたのです。
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少なくとも、彼らは一緒にタイムコードが焼き込まれたテープを見ます、そして自動編集を順調に進めるためペーパーログを作ります。けれどもあるプロデューサーはこれを遠く越たのです。
彼は2台の IVC-870型 1インチ VTR とそれの大きい黒いタイマー(darkroom timers)を使った。 テープは編集ポイントの10
秒前に手作業でパークされる、そしてタイマーは-10秒にセットされる。 それから1つのスイッチで、2つの VTR は同時にプレーされるそしてタイマーはスタート。
タイマーがゼロに届いた時、それは編集を引き起こした。 このシステムはTVショーのフルシーズンを作り出すためにとても効果があり、たくさん使われました。
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Console
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Disk Drives
and Control Electronics |
1971年にリリースされた CMX-600は最初のランダムアクセス型のビデオエディタ (Random Access Video Editor)
です。 オーディオとビデオがコンピュータのディスクにしまっておかれ、そして編集者はいつでもどんなフレームにでもアクセスできました。
編集セッションは実際にはスプライスされた訳ではなく。 どちらかと言うとコンピュータは希望される場面を連続してただプレーしていただけです。いつでも場面はトリミングすることができました、あるいは2つの既存の場面の間に新しい場面をインサートすることも簡単でした。
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しかし CXM-600 は利用可能な技術よりも本当に進みすぎていました、そのことでいくつかの問題に苦しんだのです。 第一にシステム価格約250,000ドルと非常に高価であったこと、第二にきわめて少数(6)しか製造されなかったこと、三番目にとてもクオリティーの低いモノクローム映像を27分しか記録できないことです。
いくつかの問題にもかかわらず、多くのショーとコマーシャルを編集するために使われた CXM-600 は、最初のノンリニアエディタとして今日のノンリニアエディティングの概念が間違っていないことを証明しました。
もっとCMX- 600
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1974年にリリースされた CMX-50 は独立のオフラインのエディットシステムでした。 それはSony の VO-2850 U-Matic
VTR をコントロールし音声ミキサーとビデオスイッチャーを内蔵していました。
非常に人気の高いオフラインのエディットシステムでした。 |
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Photo: Ted Langdell |
CMX Edge. はオフライン編集だけでなくオンライン編集の両方で使用されました。 |
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CBSのオフライン シングルカメラ編集システム。 |